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10年放置したが、再度やってみるか [日常のもろもろ]

10年放置したこのホームページだが、まだ残っているので再度やってみようかと思う。というのも、最近は個人ブログが昔より減っている気がするからである。
みんなSNSにいってしまい、個人ブログをやる人がいなくなったのだろう。とりあえず仮でいったんアップしてみる。
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溝口健二『近松物語』を見ずに死んでいいのか [映画]


近松物語 [DVD]


というわけで溝口健二の『近松物語』(1954年)を見た。
語りつくされているけれどもやはり宮川一夫による映像が半端でなく素晴らしい。
ここまで美しいモノクロ映画はそうそうあるものではない。
どのショットも完璧なので絶句するしかない。

主演は長谷川一夫に香川京子。脇を固める役者たちも凄いがやはり香川京子のエロスの発露が素晴らしい。

物語は一種の心中ものである。

刹那的であるがゆえに一気に臨界点に到達する愛の炎。後半に香川京子の表現する「エクスタシィ~~」な感じがたまらない。やはり真のエクスタシーというものは死が忍び寄ることでしか味わえないのではないか、そんな気さえしてくる。この世界には安穏とした日常を放擲することでしか味わえないエクスタシーというものが存在するのだろう。味わいたいような味わうのが怖いような・・・・。

いずれにせよ、こんな作品を観ないまま死ぬのは哀しすぎる。



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溝口健二 『噂の女』 [映画]

DVDで溝口の『噂の女』(1954年)をみた。

撮影は宮川一夫で、文句なしの絶品モノクローム映像に酔いしれることができる。
田中絹代、久我美子が母娘を演じているわけだが、田中絹代の存在感は圧倒的でやはりずば抜けた才能を持った女優であると再認識した。


パリところどころ [DVD]

さらにBSで録画しておいた『パリ ところどころ』(1965年)なるオムニバスもみた。
エリック・ロメールやゴダール、ジャン・ルーシュなどノーベルバーグの監督たちが撮った短編をつないだ映画である。
これがまたなんともいえずおもしろい。こんな映画をおもしろいと思うようになったらもう映画廃人だな、などと思うが粒子の粗いざらついたハイキーな映像は心地いいにも程がある。ストーリー?なんすかそれ?的な、しかし一つ一つが印象に残るオムニバスである。
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溝口健二「祇園囃子」に悶絶す [映画]

久々に書く。

景気がここまで悪化すると、なんというか、絶句である。


祇園囃子 [DVD]



さて溝口の名作「祇園囃子」(1953年) をDVDで観た。カメラは巨匠宮川一夫。文句なしの映像に悶絶。

主演は木暮美千代、若尾文子、浪速千栄子の三人だと思うが、やはり浪速千栄子の存在が作品に深みを与えていると感じる。俗物的で世知に長けた役をやらせて彼女の右に出る女優はちょっと思いつかない。そしてフェロモンがだだ流れな木暮美千代が問答無用に素晴らしい。


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フェデリコ・フェリーニ『8 1/2』 やはり素晴らしい [映画]

先日、完全修復ニュープリント版の『8 1/2』をみなみ会館で見た。
学生時代にビデオで見て以来、十数年ぶりに見たわけだけれども、最初に見たときの「難解だなあ」という印象は今回まったくなく、非常に明快でわかりやすい映画だということが確認できた。

冒頭、有名な夢のシーンで始まり、その後、現実、夢、妄想などがつながれてゆくわけだけれど、そういう構造の作品だとわかってみれば特に難解なわけでもない。

徹頭徹尾「やるんかワレ!」な映像でたまらない。そもそもアヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレという美女にダメ人間のマストロヤンニという組み合わせでおもしろくないはずがない。

それにしても大きなスクリーンで見るモノクロ映像の素晴らしさには絶句する。

完璧。


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川島雄三 『洲崎パラダイス 赤信号』1956年 [映画]

仲間の隆庵氏に「これ見なきゃだめでしょ、そりゃ」と言われて速攻レンタルした川島雄三の傑作。


洲崎パラダイス 赤信号


いや~びびった。
ややちびった。

これを見る前に成瀬巳喜男と川島雄三が二人で撮った『夜の流れ』を見て、それもよかったんだけれども、やはり二人の監督が撮ったものより一人でやったこちらが数段素晴らしい。

まず映像が完璧。かっこよすぎる。さすがは趣味はカメラ、しかもミノックスなどというオタクなカメラを愛好していただけのことはある。
新珠美千代がふだんの上品さとはうってかわったフェロモンだだ流しのエロティシズムを演じきっている。
飲み屋の女将を演じる轟夕起子の渋い演技も見逃せないし、芦川いづみのかわいさも悶絶ものである。
要するに脚本、映像、俳優、すべてが完璧に決まった傑作である。まあ若干音楽が弱いかな。ダメではないけれども。

内容としては例によって「ダメ男と美女で映画は成立する」という黄金のルールを守っているので、特に言うことはない。冒頭とエンディングがループするような演出も見事だし、ラストのクレーン撮影も見事だ。

舞台が遊郭の近くであるが、決してカメラは遊郭内部に入ってゆかない。

遊郭という世間からすれば「はずれた」場所からさえもはずれた場所にある飲み屋が主な舞台である。そこでいろんな意味で世間を踏み外した男女の理屈を超えた関係を丹念に描く川島雄三はまさに天才と言わねばならない。

絶望的なんだけれども、どこかに希望を残す、そういう映画が好きである。

ゴダールに全然負けていませんが何か?
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ジャン-リュック・ゴダール 『軽蔑』1964年 [映画]

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ゴダールの『軽蔑』を見ずして死んではいけない。
筆者は商業主義と決別する前の、つまりは『ウイークエンド』までのゴダールが特に好きである。ヘンな理屈が少なくて好きなのである。

この作品も例によって冒頭から「やるんかワレ?」な映像で見るものを圧倒してくれる。
要するに美女とダメ男がいれば映画が成立する、というその典型のような作品。

ブリジッド・バルドーの美しさは奇跡的だし、ロケ地になっている地中海の景色も素晴らしい。
今なら1350円でDVDが買えるこの作品、おすすめである。


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ホテルフジタのビアガーデン [日常のもろもろ]

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筆者はビアガーデンがそんなに好きではないけれども、このホテルフジタのビアガーデンは東山や鴨川が一望できて非常に心地よい。

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椎間板ヘルニアによる痛みはずいぶんよくなってきたが、まだ左足つま先にしびれが残っている。


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椎間板ヘルニアで死んでました [日常のもろもろ]

というわけで椎間板ヘルニアになってしまいました。

先週一週間、会社を休んで死んでました。

今もまだ左足はしびれが残っております。まだちゃんと歩けません。
痛いよ。ああ。

なんで岩瀬に二回も投げさせるんだよ、星野・・・いや、そういう話ではなくて、ヘルニア。

生まれてはじめてMRIというもので胴体を輪切りにされてしまった。出てましたね、椎間板が神経の束に向かってムニョっと。

くそ。

で、ブロック注射なるものをうたれました。尻に、というか尾てい骨のあたりに。
絶叫しました。ええ、もう絶叫。痛すぎる。心が折れました。GG佐藤の気分です。

気分が沈みます。


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輪島行 [日常のもろもろ]

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さて、輪島への旅程であるが、まず8:22京都発の湖西線まわりの敦賀行き新快速に乗った。これが異常に満員で大誤算。どうせ途中でガラガラになるだろうと思いきや、敦賀まで誰一人降りないではないか。それどころか途中からもどんどん乗ってくる。なんやねんこの新快速、だれが敦賀に行くねん、などと毒づきながら敦賀まで立ちっぱなし。となりにいたオネーチャンがかわいいので車中なんども盗み見して時間をすごす。

敦賀駅に着くとすぐさま前方のホームに停車している金沢行きの鈍行に駆け足で乗り込む。乗り継ぎが4分しかないので焦る。

とりあえず北陸本線9:54敦賀発の金沢行きで座ることができたので一息つく。金沢に着くのは12:25であるから二時間半もある。iPodを夫婦で取り合いしながら聴いたり雑誌を読んだりしながら、途中うつらうつらしつつ定刻どおり金沢に到着。

今度は乗り継ぎ時間が三分しかないのでまたまた走って七尾線の七尾行きに乗る。途中相席になったおばあちゃん二人組みといろいろ話していたら時間が思いのほか早く過ぎ、一時間半ほどかけて定刻どおり七尾に到着。ここでようやく一息つけたので、キオスクでおにぎりなど買いこんで夫婦でむさぼり喰らう。

ここからはのと鉄道である。車両は一両のみのひなびた路線。14:22七尾発にのり14:28には和倉温泉に到着する。友人のmogeさんが車で迎えに来てくれていた。

全行程六時間あまりの青春18きっぷの旅。
時間はかかるが楽しいよ。片道2300円だし。

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